最近では、遮熱塗料が省エネ効果を期待できる塗料として人気が高まっています。

機能性に優れた塗料として、お客様にも認知されるようになった遮熱塗料は、近年の売り上げも非常に好調です。

しかしながら、塗料の特徴、効果やメリット・デメリットをあまり詳しく知らない方もおられると思います。

今回。注目があつまっている遮熱塗料について詳しくご紹介します。
遮熱塗料を検討されている方は、ぜひ参考に。

■遮熱塗料は、一体どんな塗料?

遮熱塗料は、太陽の光を反射する働きがあるので、室内の温度上昇を抑える効果が期待できる樋合われている塗料です。

塗料が太陽光を反射するので、日差しが強く室内の温度が上昇する真夏でも、快適に過ごせると言われています。

住宅のタイプぴゃ構造によって、3~5℃下がるという試験結果もあり、光熱費の削減効果にも期待が集まっています。


また、【サーモアイ】【クールタイト】【アドグリーンコート】といった塗料が遮熱塗料であり、最近建てられた住宅や、リフォームされる住宅に多く採用されているものです。

また、遮熱塗料の対候年数は10~20年と、外壁塗料の中では比較的耐久性が高いということも魅力です。

■断熱塗料との違いは何?

同じく熱を防ぐ【断熱塗料】といわれる塗料があり混同されがちなので、何が違うのかについて、まずご紹介します。

遮熱塗料は熱を反射して遮る効果があり、断熱塗料は熱を伝わりにくくする効果ががあると言われています。

大きく異なるのは、熱を逃がさないための機能があるかどうかということです。

断熱塗料は熱を伝わりにくくする役割がありますが一方、熱を逃がさない性質もあるので、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる塗料といえます。

塗装の際にどの塗料を採用するかは、業者に相談の上、住んでいる地域の気候などを考慮して選ぶようにするといいでしょう。


■遮熱塗料のメリットとは?

遮熱塗料を施工するメリットは、どんな効果があるのでしょうか?
代表的なメリットをご紹介させていただきます。

  • 夏場に快適に過ごせる

    太陽光や紫外線を反射して熱を遮るので、暑い夏も快適な室内温度を保つ、という効果を期待することができます。

    近年、多くの塗料メーカーが開発しており、種類や効果も豊富です。
    屋根や外壁に塗装することで、室内の温度を3~5℃下げる効果「を期待することができます。

  • 節電効果があり、環境にも優しい

    夏になると外気温は一気に上昇することになり、室内も快適とはいいがたい温度になるので、エアコンの使用が欠かせないのがこの日本の気候です。

    一般的な家庭で、一番気温が高くなる日中は、エアコンの使用により最も電力を消費するとのデータがあります。

    電力消費は電気代に大きく影響するので、できるだけ抑えたい項目です。

    また、エアコンは石炭などの火力発電により、二酸化炭素を排出するケースもあり、温暖化等の環境にも悪影響を及ぼしています。

    遮熱塗料を使用すると、10~20%の節電効果があると言われ、遮熱塗料を施工することにより、室内温度を上昇が抑えることができ、エアコンの効率が改善し、電気代も最小限に抑えることが可能です。

さらに大気中への二酸化炭素の排出も削減することができます。

・補助金のサポートを受けられる

遮熱塗料を施工すると、本来の電力消費量をカットしてくれるため、
省エネ住宅にリフォームという扱いになり、自治体によっては施工の際に補助金が給付される制度があります。
補助金の対象であれば、他の塗料を施工するよりも自己負担が少なく
お得に施工が可能です。

■もちろんデメリットも考えましょう

様々なメリットがありますが、一方でデメリットもありますので
加味したうえで、施工を検討してください。

・塗料の価格が高い

一般的なシリコン塗料と比較した場合、塗装費用が高くなります。
理由は、遮熱塗料が特殊塗料の分類に入るため、普及率がまだ高くないためシリコンなどの低価格の塗料と比較すると割高になる傾向があります。

また近年、多くの方に注目されるようになったものの、普及してからまだ20年ほどしか経過していないため、確実な効果を証明するにはもう少し時間がかかるとも考えられています。

実際のデータがまだ出そろっていない中で、比較的高価格な遮熱塗料の採用を躊躇している方ももちろんいらっしゃいます。

・年中効果が実感できるわけではない

暑さにも寒さにも効果のある断熱塗料と比べると、遮熱塗料は冬の寒さには効果を得られません。

ゆえに、夏の気温が非常に高くなる地域には最適ですが、冬の寒さが厳しい地域は、効果が実感できない可能性もあります。

もちろん、遮熱塗料を使用することで、冬場の温度が下がることはないので安心してください。

・塗膜の汚れにより効果が発揮できない場合も

塗膜の表面の状態がキレイでないと、反射がしにくくなるため、本来の遮熱効果を発揮することができません。

効果を得たい場合は、塗膜の状態を定期的に確認する必要があります。
また、遮熱塗料の中には汚れが落ちやすい塗料もあるので、遮熱以外の効果も確認すると後悔しない選択となるでしょう。

■遮熱塗料はどんな人におすすめなの?

どういった住宅か、地域の環境によって、どんな塗料が適しているのかが分かれます。

遮熱塗料をオススメするのは、もちろん遮熱効果を最大限に受けられる環境下で暮らしている方々です。

夏は気温が上がらずに、日差しもあまり差し込まないという住宅は、採用してもあまり意味がありませんので、熱伝導率が高い屋根を使っている住宅や、建物自体が高い位置あったり、太陽光を年中浴びやすい住宅、気温の変化が大きい地域に住んでいる方がオススメできると言えます。

また、高齢者がいる家庭では、採用されていることが多いことをご存じですか?

近年、優れた技術により、快適で暮らしやすい住宅が非常に多くなってきていますが、
優れた性能があっても、温度の変化による「コールドドラフト」という現象が発生してしまう可能性があります。

コールドドラフトは、室内の温かい空気が冷たいガラス窓に触れることにより発生する下降気流です。

この現象により、室内に温度差が生まれたり、健康被害が出てしまうといったケースがあり、特に高齢者に大きな影響があると考えられています。

遮熱塗料は、温度変化を極力抑える効果も期待できるので、コールドドラフトを防ぐために最適な塗料です。

■遮熱塗料はおすすめできない方は?

もちろん、遮熱効果を受けられない環境下の住宅で暮らしている方には、あまりオススメできません。

その地域の年間日射量なども考慮し、本当に必要かどうか検討できます。
また、日本海側か太平洋側の地域かにより、必要性が異なるので、塗料を検討する際は慎重に行いましょう。

遮熱塗料には多種多様な種類があるので、それぞれ性質も異り、簡単に選ぶのは難しいものです。


デメリット考えたとして、住宅の状況によっては、魅力的なメリットがある塗料だということが分買っていただけたことと思います。

暑さの厳しい地域に住んでいる方や、節電をしたいと思っている方で、屋根や外壁の塗装を検討している方は、ぜひ遮熱塗料を採用してみてはどうでしょう?



もし、不明点がある場合は、専門の知識を持つプロに相談してください。